Mary Ellen Copeland

「メンタルヘルスのリカバリーとWRAP™」のウェブサイトにようこそ

 

このサイトは、私のウェブサイト(www.mentalhealthrecovery.com)の日本語版です。ここで紹介している情報は、精神的な困難の経験を持つ人たちが元気になり、前向きに生きていくことに役立つ事柄について、私が学んできたことです。これらの情報は、私と同じように、精神的な困難を経験した人から寄せられたものです。医療・保健・福祉専門職によって作られたものではありません。けれでも、医療・保健・福祉サービスに携わる人たちのほとんどすべてが、この活動を支持しています。皆様からのご協力を得て、今後このサイトを、アメリカで集めた情報だけでなく、日本の人たちによって作られた情報やリカバリーの体験談をお伝えする場にできればと思っています。

 

私が行ってきた調査と情報は、精神的な困難を経験する人たちは、元気になり、前向きに生きることができ、そのために役立つ簡単で安全な方法がいくらでもあるということの理解のもとに成り立っています。アメリカ社会では、おそらく日本でもそうではないかと思いますが、幻聴や幻覚を経験したり、とても不安が強かったり、深い抑うつの経験を持つ人たちは、決して治るということはなく、一生それに付き合っていかなければいけなくて、夢や希望をあきらめなければならないと聞かされています。私は、そうではないことを知っています。

 

とても深い抑うつと、コントロールのきかない躁状態に悩まされ、私の人生は終わったも同然だと思っていた時期がありました。主治医も私の人生は終わったと思っていました。固定された障害を持つ人だけに給付される障害年金をもらって暮らしていました。私は、自分で行った調査から、どうやって困難な感情や行動を取り除くことができるかを学びました。今では、自分の家を持ち、すばらしい職業につき、たくさんの親しい友達に囲まれ、すばらしい男性と結婚しています。幸せで健康です。これは誰にでも、もたらされることだと私は信じています。ただ、それをあなたにもたらすことができる人は一人しかいません。困難を経験しているあなた自身です。あなた次第なのです。

 

このサイトで、自分のリカバリーのために使える、アイデア、道具、方法を見つけていただければと思います。医療・保健・福祉関係者の方であれば、あなたがかかわっている人たちが、自分の生活の主導権を取り戻すことの助けになる方法を見つけることができるでしょう。

 

WRAP™-元気回復行動プランは、回復の歩みを促進するうえで、鍵となる道具の一つであることがわかってきました。このサイトで紹介している情報や日本語で得られるそのほかの情報、あるいは、WRAPのクラスに参加して、あなたも自分のWRAPを作ることができます。これは普段の生活のための、とてもシンプルなガイドです。私は、一緒に活動していたグループがこの方法を開発したとき、すばらしいものだと思ったので、自分でもWRAPを作って使い始めました。即座に人生が変わり始めました。気分がどんどんよくなり、生活をもっと楽しめるようになっていることに気がつきました。自分のことを「精神の病気を持つ人」と思うのをやめました。他の人と同じなのだと感じ始めました。大きな違いです。このサイトがあなたのリカバリーの歩みに役立つことを願っています。

 

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「どうして日本にそんなに関心をもっているのだろうか?」と思っているかもしれません。2007年の11月、夫(エド)と私は、「メンタルヘルスのリカバリーとWRAP」の講演会やワークショップを行うために日本を訪問しました。精神・神経科学振興財団「こころの健康科学研究推進事業」の助成をうけて実現したものです。私たちは、それらの催しに来ていた人々から強い感銘を受け、もっと何かしたいと思いました。日本でメンタルヘルスのリカバリーをすすめるリーダーたちと一緒に何ができるかを話し合い、WRAPとメンタルヘルスのリカバリーを日本で広める第一歩は、このウェブサイトを翻訳することだということで意見が一致しました。そして、ここに実現しました。

 

その旅行についてお話したいと思います。名古屋から始まり、2週間後に東京でおわりました。名古屋と京都では2時間のWRAPのワークショップを開き、それぞれ20人ほどの人たちが参加しました。長い間、精神的な困難を経験してきた人たちが参加者の大部分でした。エドと私がWRAPの説明をして、実際にWRAPのプランをつくる作業をしていくうちに、熱が入ってきていることがわかりました。一人の男性は、「病気をしてから20年になるけど、こういう、段階的な自分でできる方法について初めて聞いた。」と話してくれました。プランづくりのプロセスに取り組みはじめると、それぞれが自分のアイデア、そして夢や希望について、どんどん発言してくれました。ワークショップが終わったときには、自分の生活にこれを取り入れてみようという思いを強くし、この情報を他の人に伝えるにはどうしたらよいかの話し合いがはじまっていました。

久留米と東京では、エドと私は、メンタルヘルスのリカバリーに関心を持つ150人ほどに人たちに話をしました。精神的な困難の経験を持つ人、家族、医療・保健・福祉関係者の方たちでした。リカバリーにとって大切な事柄である、希望、自分で責任を取ること、学ぶこと、自分のために権利擁護すること、サポートについて話しました。また、この取り組みの根底にある価値と倫理についても話しました。それらは、人々の違いを受け入れること、リカバリーは可能だということ、リカバリーに際限はないこと、一人一人が自分についての専門家であること、常にすべての人を尊重し、思いやる気持ちを持ち、無条件の尊敬を込めて対等な人として接することなどです。講演会では、アイデアを求められると、聴衆から積極的に発言が出されました。少人数のワークショップのときと同様に、参加した人たちは、「メンタルヘルスのリカバリーとWRAP」を日本で広めるために、次に何をすべきかを考えながら講演会場を後にしたようでした。ある女性は、「息子はもう長いこと病気で、よくならないだろうと思っていたのです。私に何かあったら息子はどうなるのだろうと心配で。でも、できることが見つかったような気がしました。すぐにやってみようと思っています。」と話していました。

 

 

 

 

他に久留米市と市川市で集まりがありました。久留米市での集まりは、アメリカから招聘された講師によるWRAPクラスのファシリテーター研修をうけ、実際にクラスを行っている人たちを中心にしたものでした。彼らがファシリテーターをしたクラスに参加した人たちも来ていました。何人かのサービス従事者を除くと、ほとんどが精神的な困難を経験した、あるいは、まだ経験している方たちでした。そこではWRAPクラスの進行に関しての話し合いがもたれました。ファシリテーターの一人は、クラスでは、自分がいろいろ話さなければならないと思っていたのだけれど、自分がしなければならないことは、少し説明をして、あとはクラスからの意見を求めることなのだとわかった、と話していました。クラスはそれ自体で動いていくのだと。私の本の中から日本語のWRAPテキストをつくり出版してくれたのは、そこに来ていた人たちです。

市川市での集まりでは、日本で希望する人に「メンタルヘルスのリカバリーとWRAP」を届けることができるよう、この情報を広めていくための方策について話し合いました。私たちが提案したアイデアとしては、次のようなことがあります。

 

 

そして多分もっとも大切なことは、何が元気に役に立つのかについて、あなた方、一人一人から情報を集めて、他の人にも情報が届くようにすることだと思います。     

エドと私は、日本がとても気に入りました。とても美しい国です。特に、電車から見える田園風景が好きでした。新幹線もよかったです。猛スピードであるのに、走りはなめらかで静かで。たくさんの神社、お寺、五重塔を見て回りました。名古屋城にも行きました。アメリカにはこんなに古いものは存在しません。7世紀につくられた仏像を目にしたときの感覚を決して忘れることはないでしょう。そして、私たちは日本でとても歓迎されていると感じました。そう感じさせてくれた、皆様に感謝しています。

 

このサイトをさらに役に立つものするために、ご意見をお寄せください。そして、リカバリーと元気に向かう人たちに役に立つかもしれない情報を加えていくために、あなたからの情報をお待ちしています。

 

Wishing you all good things, Mary Ellen Copeland

 

         

                      

 

 

 

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